2009年11月23日月曜日

映画『いつか読書する日』

日本に住んでいないので、日本の映画を映画館で見る機会には、あまり恵まれていない。
それでも、年に一度、在モントリオール総領事館とジャパン・ファンデーションの共催(?)で、『日本映画祭』というのが開催される。
今年は、『いつか読書する日』と『サイドカーに犬』という2本の映画が上映された。
どちらも、なかなか面白い映画だと思ったが、あとから何度も思い出して、『また見たい!!』と思ってしまったのは、『いつか読書する日』なのだ。

主演は、日本のドラマや映画をTVなどで見ることのない私にとっては『懐かしい!!』と思える田中裕子さんと岸部一徳さん。
朝は牛乳配達、昼はスーパーで働く50歳の独身女性・大場美奈子(田中)は、中学の同級生・高梨槐多(岸部)に密かな想いを抱き続けていたという、中年男女の不器用な恋を綴った本格メロドラマなのである。

映画が上映されてから、かれこれ1ヶ月経つが、まだ思い出しては余韻に浸ってしまう程。
メロドラマ…とは言っても、ドロドロしてるわけではないし、何と言うか…不思議な感覚に酔ってしまうようなドラマである。

ちなみに、私の住むカナダで上映されるに当たって、この映画にも英語タイトルがついていたのだが、それは、日本語タイトルよりも単純でわかりやすい『Milkwoman』。
映画には、確かに本屋やら、自宅の本棚やら、いっぱい本が出てくるが、『いつか読書する日』というタイトルよりも、英語タイトルのほうが、単純な私にはしっくりなじんだ。

ドロドロ好きな人には物足りないかもしれないが、そうではない方にはかなりオススメの映画である。


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