2009年12月9日水曜日

ラファエル・ナダルの復活??

2009年前半は、この先、誰ももう彼に勝つことは出来ないのでは?と思わせるほどの勢いで、連勝を重ね、トロフィーをかじり続けた、ラファエル・ナダル。
春頃から、徐々に不調に陥り始め、今年も連勝記録を伸ばすと誰もが信じていたフレンチオープンでは、まさかの4回戦敗退。
そして、本人が一番楽しみにしていたウィンブルドンも、怪我でやむなく辞退し、去年の王冠を守ることが許されなかった。

怪我と休養を繰り返しても、復帰戦では、毎度セミファイナルまで勝ち上がっていたため、ラファの完全復帰まではあと少し!!と誰もが信じていたが、個人戦最後のファイナルズでも、ダビデンコ戦では『今度こそ、あともう少し!!』と思わせるプレーを見せてくれたものの、あとの試合では振るわず…。

そして、今年最後の試合は、国対抗のデビスカップ決勝戦。
昨年優勝のスペインは、ホームのクレイコートで、地元スペインの大観衆の応援のもと、決勝に臨んだ。
対戦チームは、チェコ。
トップ10プレーヤーはいないものの、ベテランのステパネックが率いるチェコチームは侮れなかった。

デビスカップ第一日目、シングルス1に出場したラファの対戦相手は、チェコナンバー2のベルディヒ。
過去4連勝していた相手だし、前回手合わせしたシンシナティでも、割とラファらしい戦い方が出来ていたので、今回こそ、ベルディヒを踏み台に(ベルディヒ、ごめん!)、覚醒できたら!!!!と期待していた。

そして…
デビスカップ当日。
1セット目は、最近のラファの試合と、そう変わらない試合の流れだったわけだが…
2セット目から、いきなり覚醒したような試合運び!!
3セット目もゆるぎない!!!
そう、これがラファなのよ!! 『土の魔人』のようなこのプレー!!!!!

まだ火がついていない第1セット


とうとう火のついた第2、第3セット


この試合を見た人は、ラファが完全復活したと思うに違いないっ!!!
そんな、ラファのプレーだったのだけど…

スペインの2年連続優勝を決めた第二日目のダブルスを終え、第三日目のシングルスは消化試合。
チェコ側は、今さら勝ちに行く必要もなく、一日目、二日目とフル出場だった、ナンバー1、ナンバー2のステパネック、ベルディヒを休ませ、ハジェックとドゥロウヒーを起用。

ATPランキング103位のハジェックとあたったラファはと言うと…
2日前の魔人ぶりを発揮できずに、試合が終わってしまった気がする。
勝ちは勝ちだが、得意のクレイコートで、覚醒したラファは、ハジェック相手に、あんなもんじゃない!!!と私は思うのである。
こっちは、ビデオがないので、お見せできないが、何と言うか…感動の少ない試合であった。

ラファの試合の見納めだったわけだが、正直、物足りなかった。

…というわけで、プロテニスも、2009年を終えたわけだけど、ラファは果たして、復活できたのか!?!?
それを確信するのは、この次(来年)まで、保留かな。

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